当記事をご覧の方は、産後ダイエット、筋力トレーニング、ダイエットでパーソナルトレーニングジムをお探しの方ではないでしょうか?
今回は【腸脳相関】について
近年、書籍も出てきたりと一般の方でもご存知なのではないでしょうか?
腸内細菌叢とその代謝物が、腸を介して脳に作用し、相互に影響をしあう事を【腸内フローラ-腸-脳軸(microbiota-gut-brain axis)以降、MGBAとする。】と呼ばれます。
自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder:ASD)は精神神経科領域においてMGBAについて報告が多い疾患の一つとされている。
皆さんのお腹にも必ずある腸内細菌は【The Second Genome】と呼ばれ、宿主(人)から栄養の一部を受け取る見返りに、
①病原菌の侵入防止
②宿主(人)への栄養素提供
③特定の医薬品(薬剤)の代謝(分解)
(※抗癌剤の一つ、塩酸イリノテカン)
④消化管の運動調整
⑤消化管内の炎症抑制
一般的には、生まれてから食事〜生活環境、抗生剤の使用など様々な影響を受けて3歳頃にそれぞれが個人の固有な腸内細菌叢を構築し、安定する。
腸内細菌を増やすためには、食物繊維の摂取が必要である。
主に、排便された便は
50%=生菌
50%=死菌
とされる。
ホルモンの一つ、【セロトニン】
精神を安定させるホルモンであり、逆境ホルモンとも呼ばれる。
こういったホルモンだが、当然、アミノ酸だけを摂取しても合成できない。
ビタミンや色々な成分を材料にして構成されているからである。
コロンビア大学のガーション博士の研究で、アミノ酸を大量に食事で摂取させたとしても、腸内細菌がいないのであれば、セロトニンやドパミンが増えない事を報告している。
かつては、日本人1人あたりの食物繊維の摂取量は、約27gとされていた。
現在では、約12gである。
(※昔の半分以下である)
食物繊維を何故、摂らないといけないのか?
腸内細菌は、ビタミン類の合成を行っているからである。
しかし、腸内細菌の餌が食物繊維や同じ善玉菌であったりする。
食物繊維が多い → 腸内細菌が増える → VB群の合成
セロトニンやドパミンは、ビタミンB6などビタミンB群がなければ合成できない。
脳内に送られる際には、5-ヒドロキシトリプトファンやL-ドパといった血液脳関門(Blood-Brain-Barrier:BBB)を通過できる形で行われる。