今回は【アライメント】について
理想的な姿勢アライメントとは?
コレは、一意的に決まるモノではありません。
個々人の状況に応じて異なります。
理想のアライメントとは、それぞれの骨の形態や身体的な特性に応じて全身各部位の力学的な負荷が最小限になるような姿勢とされています。
一般的な【健常者】の平均的な姿勢
矢状面で重心線は、耳介の近くを通り股関節中心とほぼ一致します。
足部では、足の踵から40%分前側に進んだところが重心線とされる。
しかし、左右で異なる運動を日常的に行うスポーツ選手や音楽家は、骨盤や脊柱の彎曲、肩甲骨の高さ非対称性などが生じます。
高齢者では、加齢の影響で立位姿勢での非対称が出たりもします。
(※テニスや野球などをしている方では、利き腕側の肩甲骨は反対側よりも内旋、前傾位になりやすい。)
バドミントン、体操、野球経験のある僕自身もそうなっています。
バドミントンのスマッシュ動作、野球でのピッチング動作などでは利き腕(を肩甲骨側に内旋させる)での動作が反対の腕よりも圧倒的に多くなりますよね?
アライメント異常は先ず、①上半身②下半身とで分けます。
分類の基本は、矢状面での上と下の位置関係を見る。
(※上半身と下半身の繋ぎの役割は股関節とする)
(前具合)
・下半身 >> 上半身 (骨盤後傾)
・下半身 = 上半身
・下半身 << 上半身 (骨盤前傾)
上半身後方タイプは、上半身中央および前方タイプよりも腰痛および頸部痛を有する割合が高いと報告されている。
【高齢者に多い姿勢】
・伸展型(上半身後方)・・・腰痛椎間板変性 多い
・S字型(中央型)・・・胸椎圧迫骨折 多い
・屈曲型(上半身前方)・・・胸椎圧迫骨折 + 腰椎椎間板変性 多い
・手膝上型(上半身前方)・・・屈曲型より腰椎椎間板変性が著しく多い