上述した【カプサイシン感受性知覚神経】は、【胃】に豊富に存在しています。
外部侵害刺激を感知し、粘膜防御機構を賦活すると考えられている。
この機能にどういうメリットがあるのか?
【カプサイシンの胃粘膜保護作用?】
興味深いことに、健常人ボランティアにチリペッパーを前服用してもらうと胃粘膜障害を引き起こす副作用を持つアスピリンなどの胃・十二指腸潰瘍が有意に抑制されるという報告がある。
この報告から、トウガラシは胃粘膜に対して保護的に働くということで研究が行われてもいる。
これは、カプサイシンの【TRPV1活性化】によると分かっている。
しかし、注意してもらいたい点がある。
【カプサイシンの摂取量】
低用量・・・胃粘膜防御機能の亢進
高用量・・・逆に悪化を招く
これは、トウガラシ(カプサイシン)がベル型の薬理作用を示すからであるとされている。
トウガラシ先進国のハンガリーでは、非ステロイド性抗炎症薬にトウガラシエキスを添加した製剤開発なども行われているようだ。
参照:
Yeoh K.G.,Kang J.Y.,Yap I.,Guan R.,Tan C.C.,Wee A.,Teng C.H.Dig.Dis.Sci.,40,580-583(1995)