こんにちは。富山県内初の零売薬局×パーソナルトレーニングジム
AMI薬局×FitnessPharmacyAMIです。
当記事をご覧の方は、アトピー性皮膚炎やアトピー治療でお悩みの方、健康相談薬局、零売薬局をお探しの方。
それとも、産後ダイエットや筋力トレーニングでパーソナルトレーニングジムをお探しの方ではないでしょうか?
今回は、近年明らかになってきているアトピー治療の新しい見解【汗をかかないといけない】について。
コレは、2018年に発表されている論文であり、私自身も少し驚いた。
何故なら、医療の世界ではコレまで【アトピー等】の湿疹や皮膚炎には【発汗(汗)】は原因や悪化の因子としてされてきていたからである。
しかし、近年の論文を実際に読んでみても納得できる内容ではあった。
先に簡単に説明すると、汗がアトピーを悪化させるのではなく、アトピーなどの皮膚疾患になることで発汗が抑制され、それをどうにかしようと身体が代償的に一部の部位(湿疹などの症状部位)で発汗を促しているので悪化因子と捉えられていた。
しかし、コレを放っておくと全体的に発汗能力の低下をきたし汗をかきにくい身体になることが分かっている。
更に、時間が経つにつれて著しく発汗能力が失われてしまう。
更に纏めると
急性型(アトピー発症から5年以内:幼少期に多く該当)
↓
慢性型(アトピー発症から5年以降経過:成人に多く該当)
この急性型の間は、代償的発汗が行われる時期で一部の湿疹などの部位で発汗亢進が生じる。
しかし、慢性型になれば全身的な発汗低下を著しく伴うようになる。
アトピー性皮膚炎の患者様に【汗をかく=痒くなる】という今までの医療では間違った指導が行われていたことが指摘されている。
(※過去のアトピー性皮膚炎治療ガイドラインでも、汗は悪化因子として考えられていた。)
しかし、ここで医療不信を持たないようにして頂きたく、医療の中での治療などは研究などにより絶えず変わるもので180度真逆になるというのは珍しくもない。
そもそも発汗とは、温度調節と水分保持のために行われるものであり、全身に汗をかける動物は限られている。
(※ヒト、カバ、ウマなど)
マウスや犬などは一部の部位でしか発汗ができません。
だから、犬は舌を出して「ハァハァ」と体温調節をしています。
【アトピー性皮膚炎】の特徴
・皮膚が乾燥する
コレは一般の方〜多くの方が知っている共通認識でしょう。
皮膚乾燥がアトピーの症状でもあるのに、何故、汗は悪者になったのか?
コレには、少しアトピー性皮膚炎と発汗の仕組みが関係しているようで
アトピー性皮膚炎の患者様自身が、「汗をかくと痒くなる」と訴えるため、医療の世界でも【汗=悪化因子】となってしまったのである。
何故、上記のようなことが起こるのか?というと
アトピー性皮膚炎では、発汗障害が生じるがそれを代償するために一部の部位で発汗を促進する特徴がある。
(※代償というのは、本来の機能すべき機能が上手く働かないために、それを別の部分などで補うことである。コレは人の肉体における構造的な問題などでも生じる。)
また、幼少期のアトピー性皮膚炎では間擦疹(皮膚の表面が擦れあう部分)で多汗になるが、成人型の全身乾燥が主体になるにつれて間擦部は軽快してくる。
(※コレが最初に軽く触れている急性型→慢性型への症状変遷に近い)
参照:
綜説 アレルギー 67 (7) 923-926
日本老年薬学会雑誌 vol.2 No.2 2019