こんにちは。富山県内初の相談・零売薬局×パーソナルトレーニングジム
AMI薬局×FitnessPharmacyAMIです。
当記事をご覧の方は、産後ダイエットやダイエット、筋力トレーニングでパーソナルトレーニングジムをお探しの方。
便秘で困っており、相談・零売薬局をお探しの方ではないでしょうか?
今回は【便秘について】
現代の人類は、文明の発展に伴い食品の高度精製化、食生活様式の欧米化により食物繊維の摂取機会が減少し、便秘症の増加が指摘されている。
便秘は腹部膨満感(腸にガスが溜まりお腹が張っている、胃の不快感)、ウェルシュ菌などの有害菌の増加をもたらすとされる。
腸内における【有害菌の増加=大腸癌、老化促進の原因】が報告されている。
【便秘症の男女差】
男性 <<< 女性 (女性の方が多いとされる)
※コレは、女性特有の黄体ホルモン作用により大腸の蠕動運動が緩慢になることも一因として挙げられている。
【便秘改善】
食物繊維の摂取量を増やすことも大切であるが、発酵乳などによっても改善されるとの報告がある。
医療従事者は排便回数などの客観的なものに注目するが、患者さん等はお腹の症状を重要視して訴える為、相違が指摘されている。
【日本での市販治療薬】
①酸化マグネシウム・・・浸透圧性下剤
(※腸内に浸透圧を利用して水を送り、便を柔らかくする)
②センナ、ビサコジル等・・・刺激性下剤
(※腸を刺激することで、動きを起こし排便を促す)
①の酸化マグネシウムは、優れた下剤で妊娠中の方にも使用されるが、"高Mg血症"に注意。
②の刺激性下剤は、効果は高いが"習慣化"、"耐性(効き難くなる)"のリスクがある為、慢性的(日常的)には使うべきでない。
後述するが、2020年に英国等では刺激性下剤に対して新たな警告が出ている。
【刺激性下剤の作用時間】
センノシド、センナ、大黄・・・服用後8〜12時間
(※その為、寝る前に処方されることが多い。起床時に快便となるよう)
ピコスルファートNa水和物・・・服用後7〜12時間
※上述の薬剤は、腸内の細菌により分解されることで効果を示すので腸内環境が大切である。
ビサコジル・・・15分〜60分
【刺激性下剤の慢性使用のリスク】
慢性的な刺激性下剤の使用により、大腸の粘膜が損傷し、大腸メラノーシスへと進む可能性がある。
大腸メラノーシスは、大腸癌などのリスクが指摘されている。
便秘の治療薬は、副作用の少なさとコストの低さから、常用される傾向にあるが、根本的な治療にはならない。
【薬に頼らない便秘改善】
その為、薬で無理やり出すのではなく、
①食物繊維の摂取
②運動・筋力トレーニングによる腹圧の増加
(腹筋をつける)
③整腸剤などを服用したプロバイオティクス
(※整腸剤にも、菌種により働きも違うので薬剤師に相談しましょう)
AMI薬局では、全て対応できるので食事、運動、整腸剤の選択で「訳が分からない」という方は是非、相談を♫
以上、便秘でお悩みの方は
生活習慣と食習慣の改善を前提にした上で、必要量の最小限で対応すべきである。
参照)
ビフィズス 8:15-20,1994
日消誌 2018:115:933-939
慢性便秘の治療-大腸刺激性下剤の種類とその使い方-