こんにちは。富山県内初の零売薬局×パーソナルトレーニングジム
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今回は【膣カンジダ】について
カンジダ菌はそもそも常在菌(病原性を示さず、人の身体にいる菌)ではあるが、数種類において人に病気を起こすものが知られている。
病変部位により、①表在性 ②深在性に分けられる。
カンジダが何かわからないという方は、真菌やカビを想像してもらうと良いかもしれない。
8種類ぐらいのカンジダ菌が人に病気を起こすとされており、その中でも"カンジダアルビカンス"が最も病原性が高いとされる。
しかし、抗生剤や菌の話が出るたびに書いていますが、菌の方もドンドンと耐性を獲得してきており、抗生剤が効かないものも少しずつではあるが増加してきている。
皮膚の方のカンジダ症である表在性は多くが、”カンジダアルビカンス”と思ってもらってよいとされている。
内臓などの深部で起こる深在性は、易感染性宿主(免疫力が低下している人)に発症しやすい。
つまり、抗癌剤などによる好中球の減少している時や身体の抵抗力が下がっている時に、消化管内に常在しているカンジダが消化管から血中に流れて色々な臓器へ移動する。
内臓カンジダ症は、近年では治療法が増えた等もあり減っている。
カンジダ菌は、粘膜に常在している菌のため、実際問題として診断における誤診が多いことが指摘されている。
(※そもそも常在している菌なので、"粘膜からとって培養してみたらカンジダ菌が出る"のは珍しいことではないため)
つまり、膣の分泌液を採取して培養してもカンジダ菌が出てきたりする。
病原性を示すカンジダ菌もいるが、誤って常在しているカンジダ菌を標的に治療を行なっていて、症状が良くならない場合は注意が必要である。
(※なので、より正確に診断するため顕微鏡などで直接的に病原菌の存在を確認することが行われたりもする)
【皮膚において、カンジダ症は起きにくい?】
基本的に、一般の方にも知っておいて貰いたい点がある。
【病原菌 = 確実に症状が出るわけではない】
簡単な話、病原菌が1匹では影響力がなく、増殖して増えることで一定の量を超えると影響を及ぼす。
そのため、食中毒を起こす菌を摂取していても、極めて少ない量であれば症状を起こさないし、一度に多くの菌を摂取したり、体内に入ってから増殖すれば症状も起こす。
そのため、毎日、お風呂に入って丁寧に洗っていれば足の水虫などは予防できる。
(※水虫は他所で偶然、菌が付着したとしても、24時間〜48時間以内に丁寧に洗っていれば気にする必要はない)
【カンジダ症の治療】
基本的には、【抗真菌薬】が用いられるが、ステロイドを内服したりしていて抵抗力が弱まっていることが原因の場合、ステロイド剤を中止(根本的な要因を取り除く)が行われます。
(※しかし、ステロイドには離脱症状などもあり、やむおえず中止ができない場合は抗真菌薬が用いられる)
膣カンジダなどの方でも、仕事の疲れやストレス等でという方は、ライフスタイルの見直しをしてみることも大切です。
(※仕事だと季節性や行事で疲労が多い時期もあったりするので上手く付き合っていく必要があります。)
参照)
・ドクターサロン61巻4月号(3.2017)
・医学検査vol.69 No.1(2020) pp.69-74 DOI:10.14932/jamt.19-24