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今回は【花粉症】について
【アレルギー性鼻炎】は①くしゃみ ②鼻汁 ③鼻づまりの
一般の方でも容易に想像できる馴染みの深い疾患である。
花粉でアレルギー性鼻炎になる方は、【季節性アレルギー性鼻炎】が多く、スギ花粉症は小児〜幅広い年齢が罹患している。
近年、急速に増加してもいるので日本の社会問題の一つとされる。
スギ花粉は2月〜4月頃にかけて飛散し、耳鼻咽喉科への受診も増す。
花粉症で薬を服用する方は、花粉が飛び始める1〜2週間前より服用し始めると症状の軽減が可能である。
(※その為、「バレンタインの前後時期から抗ヒスタミン薬を飲み始めるように」と指導している医師もいる)
基本的には、アレルギーに用いられる薬は【抗ヒスタミン薬】という市販でも売られている医薬品であるが、種類が多く選択で悩む患者さんも少なくないだろう。
【抗ヒスタミン薬】
1937年に作られたが、当初は毒性が強く、効果は弱いので使用されなかった。
(今の抗うつ薬や抗精神病薬の原型となっている。)
・第一世代 (脳に移行しやすい世代)
特徴:即効性があり、くしゃみや鼻汁に効く。
しかし、鼻閉にはいまいちである。
脂溶性が高く、組織への移行がしやすいので脳内へ入りやすい。その為、眠気などの副作用を生じるので第二世代が登場した。
しかし、脳内の嘔吐中枢(CTZ)に働きかける事により、目眩や吐き気、宇宙酔い等に使用される為、使い方次第である。
(※因みに、市販薬にある"睡眠剤"と言って売っている商品は眠気が起きるのを利用しているこれらである)
・第二世代 (脳内へ移行し難い、眠気が出難い)
脂溶性を落とす(水溶性を上げる)事で、脳内への移行を少なくし、眠気などの副作用を減らしている。
その為、日常生活や仕事のパフォーマンスを眠気で邪魔されたくない方には、有難い薬である。
(※しかし、その分、薬の効果にも個人差が大きくなったというデメリットがある。)
このように【抗ヒスタミン薬】は、【アレルギー性鼻炎】の治療において大切な薬剤である。
一般の方であれば、仕事や運転の都合もあるだろう点から【第二世代】の【抗ヒスタミン薬】を選んでもらうのが良い。
(※上述しているように”第二世代”は効果も下がっているので、不十分な際は2種類を併用するか第一世代を使ってみることを検討して頂くと良いでしょう)
因みに、日本の保険診療では抗ヒスタミン剤の2種類服用は【蕁麻疹】で認められており花粉症では行えない。
※参照)
スギ花粉症に対するケトチフェン季節前投与の予防効果
耳鼻免疫アレルギー(JJIAO)38(1):21-24,2020
耳鼻免疫アレルギー(JJIAO)38(2):43-49,2020
日耳鼻 123:24-29,2020