こんにちは。富山県内初の相談・零売薬局×パーソナルトレーニングジム
AMI薬局×FitnessPharmacyです。
当記事をご覧の方は、富山県内にて産後ダイエットや筋力トレーニングでパーソナルトレーニングジムをお探しの方。
痔で悩みを持っていたり、普段使っている薬が切れてしまい困っている方などではないでしょうか。
今回は【痔について】
日本では痔に関する疫学的な研究は少ないとされており、米国等の海外での有病率は4.4%程度と推定されている。
(※年齢層としては、45歳〜65歳が最も多い)
昔は【静脈還流の阻害】により生じると考えられていたが、近年ではそこまで原因としては多くないことが報告されている。
(※現在では、痔核の静脈が門脈系の側副血行路ではないと考えられている。)
痔核の上皮組織やそれを支持する組織が減弱(弱まる)することが原因というのが現在、最も有力とされている。
【痔核発症のリスクとは?】
最大のリスク因子は、排便習慣である。
痔核患者さんには、排便回数が少ない・怒責(いきむ)が多くみられることが報告されている。
つまり、便秘気味で排便をするために力んでいる方は痔と因果関係が高い。
(※また、トイレに長時間座っている方も痔になりやすいと報告されている。)
近年、就労時間中、会社のトイレ等に座ってトレード(株式投資)を行うトイレトレーダーも増えてきているが注意するようにしてもらいたい。
職業や日常習慣としては、重いものを扱う職業や長時間のデスクワークを行う方、非ベジタリアンの方に多いことが報告されている。
(※タバコやアルコール、コーヒーなどでのリスク増加は否定されており、関与は少ないとされる)
【痔の症状は?】
出血、疼痛、脱出、腫脹、痒み、粘液の漏出が挙げられる。
一過性〜持続性と程度に差がある。
出血は、排便時や歩行時、運動時にみられる。
※色は鮮明な赤色である場合が多い。
【痔核の治療】
"日常生活"=長時間の座位、精神的ストレス、寒冷下、排便時のいきみを避けるように。
食事では、食物繊維と水分摂取を十分摂取する。
便意は我慢しない。
【薬物治療】
症状を緩和する事はできるが、完治は不可。
・外用=座薬と軟膏タイプ
※ステロイド含有薬は、腫れや痛み、出血に著効するが長期連用は避けるように。
※ブロメライン製剤等は、炎症性の浮腫を緩和する。
※局所麻酔配合は、疼痛の緩和。
※大腸死菌浮遊液は、創傷治癒に。
※ビスマス系は、出血症状の緩和。
このように、症状に合わせて使用する薬剤も異なってくる。
参照)
肛門疾患診療ガイドライン2014
日本大腸肛門病会誌 63:819-825,2010
肝臓 49巻8号 362-367(2008)