こんにちは。
【AMI薬局×FitnessPharmacyAMI】です。
今回の記事をご覧の方は、【耳鳴り】でお困りの方ではないでしょうか?
2019年の日本耳鼻の論文によると、これまでの疫学調査では全人口の15〜20%が耳鳴患者と報告されている。
【65歳以上】の方になると30%以上において【耳鳴での苦痛】を感じているとされている。
またストレス社会の背景から今後も増加することから更に増加するとされている。
重度の耳鳴りは、うつ、不安、不眠などの精神的な障害を伴いやすくなるとも指摘されている。
(※高齢者では認知機能にも影響を与える指摘も)
耳鼻咽喉科臨床では、重要な課題の一つとされている。
治療に関しては1993年から20年以上もアップデートされていなかった。
近年(2019年に)、新しくガイドラインなどが作られている。
優先度を簡潔にまとめると
【優先度】
①教育的カウンセリング
(※耳が聞こえる仕組みや基質的な病変があるかの有無等)
海外(アメリカやドイツ等)ではガイドラインで推奨されている。
①' 認知行動療法
耳鳴りに対する治療として、認知行動療法は海外(ドイツ、アメリカ、オランダ、スウェーデン)においてエビデンスも証明されており、推奨されている。
※これは人間の気分や行動が認知のあり方の影響を受ける事からそれらを修正して治療する事を目的にしている。
日本では精神疾患を併せて持つ方に対象に行われている。
②薬物療法
諸外国ではそこまで推奨されていないが、精神的な疾患を併発している方にはそちらに対して睡眠薬や抗うつ薬を用いることは推奨している。
※耳鳴りはビタミンB12の不足が示唆されている。
※他には、血流改善薬
※ニコチン酸アミドとパパベリンの配合錠は効果がないというエビデンスはないが効果がないという否定もできないというのが現状である。
参照)
※日耳鼻 耳鳴 専門医講習会テキストシリーズ
※新潟医学会雑誌 第132巻 第6号 平成30年(2018)6月