こんにちは。
今回は【芍薬甘草湯】について
芍薬甘草湯といえば、【こむら返り】のイメージが大きいのではないでしょうか?
それもそのはずで芍薬甘草湯は、こむら返りの治療のために組まれた方剤である。
芍薬=平滑筋・骨格筋の痙攣を鎮める作用があるとされる。
(※ブスコパン類似作用とも呼ばれる)
痙攣性の疼痛には、【痛みの波(痛い時と痛くない時)】がある。
【急な】筋肉の痙攣には、頓服使用として芍薬甘草湯を使うのが良い。
芍薬甘草湯は「医学心悟」にて【腹痛を止めること神の如し】と記載されている過去がある。
痙攣性に加えて四肢の冷え性などがある場合は、【附子】を加えたりもする。
そうすると【芍薬甘草附子湯】となる。
また、芍薬甘草湯は【痔核の帰納】にも使われる。
(※人によるが15分程度を要するとされている。)
しかし、芍薬甘草湯は症状がある際の頓用使用が良い。
【冷え】の作用も持っているため、芍薬甘草湯だけを連用するのは、あまりよろしくない。
(参照:
※漢方処方123処方 臨床解説
※漢方治療44の鉄則