こんにちは。富山県内初の零売薬局×トレーニングジムを併設しているAMI薬局です。
今回は【勃起不全・ED(Erectile Dysfunction)】について
私自身、零売薬局を開業して以来、お客様等からお電話などで「バイアグラ等の薬は取り扱えますか?」という相談を頂くことがあります。
中高年男性の場合ですと、私生活における二大お悩み相談は①頭皮に関する相談と②勃起不全ではないでしょうか。
コレらの多くが悩みを持っていても相談がし辛いや、個人輸入で薬を購入し服用している方が少なからずいらっしゃいます。
しかし、海外からの個人輸入はオススメできません。
日本では個人で海外から医薬品を輸入している方の動向を実態調査したものが公開されている。
例えば、平成20年度の調査でさえ、個人輸入をしていた方は5%とされており、個人輸入していた方の15%で副作用を経験とも報告されている。
※海外からの個人輸入では偽薬であったりする場合もあり、安全性も担保されていない。
※また、令和以降ではオンライン化がより進んでいることから個人輸入をしている方は遙かに増えていると考えられる。
バイアグラ(勃起不全)やプロペシア(脱毛症)等の内服薬は【医師の処方箋が必要な薬(処方箋薬)】であり、受診が面倒な方が楽だからと個人輸入を選択するケースも少なくない。
※しかし、個人輸入した薬が偽造薬品で薬剤性の肺炎に罹り死亡例も報告されているので注意が必要です。
さて、話を戻すと
EDとは?
満足な性行為を行う上で十分な勃起を
①得られない(立たない)
②維持できない状態が持続する(立っても続かない)
③再発する(①や②を繰り返す)
ことが挙げられる。
50代:3割、60代:5割、70代:75%の有病率である。
また原因は大きく3つに分類される。
①器質性
②心因性
③混合性
先ずは何が原因なのかを把握する必要があります。
例えば、EDのリスク因子として①肥満②運動不足③喫煙等が挙げられている。
該当した場合には、ご自身のライフスタイルを見直す必要も出てきます。
※ED治療ガイドライン等でも、肥満や運動不足の改善は薬物を用いない治療方法として推奨されている。
他にも、糖尿病、加齢、血管疾患、男性ホルモンの低下、腎臓病、神経疾患、外傷、うつ病などもリスク因子として挙げられている。
このように複雑に絡み合ってEDを伴っている場合もあるため、基礎疾患の有無等、医師の診断を最初に受ける事は必要であると考えられる。
参照)
・医薬品個人輸入の実態調査
・Current Situation Survey of Personal Import of Medicines
・ED治療ガイドライン第3版