人類と飲酒の歴史は非常に古く、おそらく農耕の発展とともに始まったと考えられます。
考古学的証拠によれば、紀元前約9000年前の新石器時代には、穀物から作られた酒がすでに存在していた可能性があります。
古代文明では、酒は宗教的、社交的、医療的な用途に使われており、古代エジプト、メソポタミア、中国、ギリシャ、ローマなどの文化で酒造りが盛んに行われていました。
中世ヨーロッパでは、修道院が酒造りを行い、ヨーロッパ中世社会で酒は重要な経済的資源となりました。
また、中世のヨーロッパでは水が汚染されている場合が多かったため、当時は酒が安全な飲料として普及しました。
【アルコールの分解について】
肝臓でのアルコール代謝は主に2つの酵素によって行われます。
アルコール
↓⇦アルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)
アセトアルデヒド
↓⇦アルデヒド脱水素酵素(ALDH)
酢酸(無害)
酵素(ADH)によって、アルコールがアセトアルデヒドに変換されます。
次に、アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)という酵素によって、無害な酢酸に変換されます。
この【アセトアルデヒド】が多く残っていると顔が赤面したり、頭痛などの症状が出てきます。
このアセトアルデヒドを分解する速度は、個人個人によって異なります。
このALDHには遺伝子による型が存在し、その型でアルコールに対する基礎的な強さが決まってしまう。
①NN型=正常遺伝子(強い)
②ND型=少し飲める(弱い)
③DD型=ほぼ飲めない(NG)
これらは髪の毛を1本採取したり、血液検査で調べることができる。