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【AAAMIN】2024年3月号 薬と歯の関係 歯が着色する医薬品 薬の副作用で歯が着色する理由 鉄剤で歯が黒くなる!?

歯が着色する医薬品 薬の副作用で歯が着色する理由

鉄剤で歯が黒くなる!?

<<医薬品と歯について>>

今回は医薬品と歯の関係性について

 

一般の方は知らないと思いますが、医薬品には歯に影響があることから注意が必要なものがあります。

 

本記事では、一般の方にも分かりやすいように紹介していこうと思います。

・鉄剤を飲み出してから歯が黒くなった?

・歯が着色する抗生物質がある?

・抜歯する前に休薬の薬があった?

・副作用で歯茎が腫れることがある?

以上4つのお題に触れていきます。

 

<<鉄剤で歯が黒くなる!?>>

以前に過去の記事にて【女性の貧血】について触れました。

成人女性の約半数が鉄欠乏性貧血であると指摘されていると紹介しました。

 

そんな貧血の方に処方される【鉄剤】ですが【ある飲料水】と一緒に飲むことで歯が黒く着色してしまい悩みを抱える方がいます。

 

そうなる仕組みと対処方法を紹介します。

 

貧血では、鉄剤を3〜6ヶ月服用したりします。

 

これは肝臓や脾臓への貯蔵鉄を補充するため。

本来、人には【貯蔵鉄】という貯金を切り崩しながらお金(鉄)が必要な時に供給する仕組みがあります。

 

貯蔵鉄と貧血の関係は密接であり、貯蔵鉄の量が貧血の発症や進行に影響を与えることが知られています。

 

貧血は、血液中のヘモグロビン量が減少し、結果として体組織への酸素供給が不十分になる状態を指します。

 

この状態はさまざまな原因によって引き起こされますが、貯蔵鉄の不足や低下がその一因となることがあります。

 

皆様は薬を飲むときに何で飲んでいますか?

多くの方は「水」で服用されると思います。

 

たまに、「お茶」で飲んだりしてませんか?

私自身も面倒でお茶で飲んだりすることもあります。

 

しかし、鉄剤に関しては良くないと昔からされています。

お茶に含まれる【タンニン】は鉄剤とキレート形成という形でくっついてしまい、鉄の吸収を低下させてしまうからです。

 

それでも、服用しないよりかは服用した方が良いので

「お茶しかない」という時は服用して問題ございません。

漢方薬も空腹時が良いことから、食前などで処方されます。

 

しかし、飲み忘れに気づいた時は飲まないよりかは食後でも良いのです。

 

そんなわけで、お茶と鉄剤を同時に摂取するとどうなるか?

 

お茶にはタンニンと呼ばれるポリフェノールが含まれています。

 

タンニンは歯の表面に付着し、タンニンと鉄が反応することで黒色の化合物を生成します。

この化合物が歯の表面に付着することで、歯が黒く着色する原因となります。

軽度の着色であれば、重曹を使用した歯磨きで落とすことができます。

重度な着色の場合は、歯科クリニックにて歯の研磨が必要になる場合もあります。

可能なら水での服用がおすすめです。

歯が着色する抗生物質がある? 薬の副作用で歯が着色する

抜歯前に休薬が必要な医薬品

子供が服用すると歯が着色してしまう抗生物質

<歯が着色する抗生物質がある!?>

 

抗生物質の中には、成長途中の小児にとって歯が黄色く着色してしまうことから使用が注意されている薬剤があります。

 

私が薬学部に通っていた頃、教授から

 

『気をつけろよ。小児の女の子の歯を黄色く着色させてしまったら、親御さんや本人から一生、恨まれるぞ。』

 

と授業の中で口を酸っぱく警告されていた記憶がある。

そんな子供に注意の抗生剤とは何か?

 

<テトラサイクリン系の抗生剤>

テトラサイクリン系に分類される抗生物質には、昔はシロップ剤として多用されたり、歯科方面では根管治療で使用されていた歴史があります。

 

そのため、昭和生まれの方には、歯が黄色く着色した【テトラサイクリン歯】が多かった。

※男女関係なく、美容に注目される現代では考えられないですよね。

 

テトラサイクリン系の抗生物質が歯を着色してしまう副作用があるのではないかと判明し始めたのは1950年あたりである。

 

これは歯の硬組織の石灰化が行われる時期(象牙質形成)にテトラサイクリン系抗生物質が一緒に取り込まれてしまい着色するからと考えられている。

 

歯牙着色は一生不可逆とされており、着色してしまうと治療は難しい。

 

この着色はすべての歯で生じるが、紫外線(太陽の光)などで如実に出てくるため前歯が最も強く変色が出てきやすい。

 

そうなると、歯の着色が気になってしまい上手に笑えなくなってしまうなどの生涯に影響を与えてしまう可能性もあるため、子供への処方時は特に注意が必要である。

 

※テトラサイクリン系には種類があり

①アクロマイシン=【黄色】

②アウレオマイシン=【灰褐色】

色の着色具合も変わるとされている。

副作用としては着色であり、機能的な問題は生じないと考えられている。

 

テトラサイクリン系抗生物質による歯の着色は一般的には不可逆的ですが、一部の場合には逆転させることができる場合もあります。

 

着色の程度や個人の歯の状態によって、逆転が可能な場合もあれば難しい場合もあります。

 

不可逆的な場合の理由は、テトラサイクリンが歯の表面に深く侵入するためです。

 

この結晶化は通常の歯の清掃では取り除くことが難しく、その結果、歯の色が変化し、着色が残ります。

 

逆転可能な場合、専門的な歯科治療が必要です。歯科医師は、専用の漂白剤やレーザー照射などの方法を使用して、歯の着色を軽減または除去することができます。

 

ただし、すべてのケースで効果が期待できるわけではなく、治療の結果は個人差があります。

 

歯科医の診断と適切な治療計画が必要です。

早めに歯科医に相談することで、適切な対処法を見つけることができます。

 

<抜歯時に休薬が推奨された医薬品>

 

現在では【原則的に休薬不要】となっているが、かつては歯科クリニックへ服用していることを伝えるのと抜歯時に休薬が必要という医薬品が存在した。

(※2023年7月5日に顎骨壊死検討委員会が原則休薬不要を公表)

 

その薬は【ビスホスホネート系】と呼ばれる医薬品で、骨の吸収を抑制することで骨密度を高める医薬品である。

 

種類はいくつかあるが、飲む医薬品の成分量によって毎日服用する場合もあれば1週間に1回、4週間に1回など変わるため注意が必要である。

※用法を確認して服用しましょう。

 

また、【起床時にコップ一杯の水で服用し、横にならないこと】という指導をされることもあると思います。

これは薬を服用後に横になることで逆流してしまい、食道などに刺激が出ることがあるため。

 

<ビスホスホネートが抜歯時に休薬、顎骨壊死リスクと言われていた理由>

 

顎の骨は口腔粘膜が薄く、極めて感染しやすい環境下であると考えられており、顎骨壊死と関係があると考えられていた時期がある。

 

ビスホスホネートは骨の吸収を抑制するが、骨形成も抑制されることから長期使用によって骨折リスクや顎骨壊死(細菌感染)リスクがある。

 

簡単に言えば、骨の代謝が阻害されているので細菌感染した顎の骨が適切に体内で処理されず、そのまま壊死する説がある。(※詳細な機序はいまだに未解明)

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